先日、親知らず４本と過剰歯１本の計５本の抜歯を経験してきました。
しかも全身麻酔で５本同時に！
人生初の全身麻酔でしたのでかなり貴重な体験となりました。
私もそうでしたが、全身麻酔での抜歯は不安が大きいと思いますので、この記事を参考に、これから抜く人や抜く可能性がある方の心構えや準備のお役に立てれば幸いです！
親知らずが悪さをしてきた
ある日、左上の歯茎に違和感を感じ、確認してみると親知らずが少しだけ顔を出していました。
次の日には痛みが大きくなり、リンパも少し腫れてきたので近くの歯医者で見てもらったところ
『抜いたほうが良いけど、上の親知らずがだいぶ上の位置にあるから、うちでは抜けないから大きい病院紹介するね！』と言われました。
↓が実際のレントゲン写真となります。下の親知らずはほぼ真横で上の親知らずはだいぶ上の位置にありますね笑
また、こちらのレントゲンだと分かりませんが、前歯の裏に完全に埋没している過剰歯がありました。
大きい病院で改めて診てもらう
紹介状を持って、改めて大きい病院で診てもらった所
『痛みが出ているのは左上だけど、今後他の親知らずも悪さをする可能性もあるから全部抜いたほうが良いと思うよ』
『あと前歯の裏にある過剰歯も抜いたほうがいいね！全身麻酔で一気に全部抜く方法と１本ずつ手術で抜いていく方法あるけどどっちがいい？』
とのことで、費用について聞いてみると
１本ずつだと１回１万円×５回くらいで全身麻酔だと入院も含めて約１０万かからないくらいとのこと。
しかし１本ずつだと抜歯→腫れる→治る→抜糸を５回もやらないといけないので、あまりにも時間がかかりすぎるし、身体の負担も大きすぎる！と思い全身麻酔で抜いてもらうことに。
手術２週間前検査
手術２週間前に手術前検査(半日ほどかけて、手術するにあたって体調や機能に問題はないかの検査)を行いました。
※検査項目としては身長・体重・血圧の他に採血、尿検査、呼吸器系、心電図の検査を受けました。
その後麻酔科での説明と入院日～退院までの流れについて説明を受けました。
病院にもよると思いますが、検査項目が多く、待ち時間がかなり長くなることがあるので、時間を潰せる物を持って行ったほうが良いかもしれません。
入院１日目(手術前日)
１０：００ 入院受付
受付後、病室に案内され、看護師さんから手術から退院までの流れを改めて説明いただき
お医者さんから手術内容の確認と同意書の記入等行いました。
その後は特にやることもなく暇でした。
１８：００ 夕食
配置がバラバラのままですみません笑
味は普通でした、これから普通食はしばらく食べれないのでしっかりと完食しました。
栄養バランスも考えながら作られているので明日の手術もしっかり乗り越えられるように感謝しつつ食べました。
食事に関しては固形物は２１時までで、水分は日付が変わってからは指示がある以外は手術までは飲まないようにとのことでした。
入院２日目(手術当日)
７：００ 起床
８：００ 着替え
手術着(パジャマ的なの)に着替え、弾性ストッキングを履く。
※弾性ストッキングは、足を圧迫して血液を心臓に戻す手伝いをしてくれる靴下です。
９：００ 手術室へ移動
９：１０ 器具の取り付け
手の甲から痛み止めや麻酔の注射をしました。手の甲の注射は割と痛かったのですが、最初
左手に刺した後に血管が見づらいということで右に刺しなおしました。
９：１０ さよなら僕の意識
≀ 初の全身麻酔ということもあり、本当に意識がフッとなくなるのか？
９：１５ 限界まで麻酔で意識が途切れないように堪えようとしてました。
最初は注射の痛みもあるし、割と起きてられるんじゃ！？と思いましたが一瞬で意識
が途切れました笑
９：１５ 手術
≀ ( ˘ω˘)ｽﾔｧ
１２：００
１２：００ 死にかける
手術が終わり起こされるのですが、口に管が入っていて口呼吸が上手く出来ません。
寝ぼけているような感覚でしたが、鼻呼吸が出来るのに気付く前に酸欠になりそうで死に
かけました。看護師さんが管を抜いてくれるのですが、めちゃえづきました笑
たまたまかもしれませんが、ホントに苦しかったので、これから抜く人も手術直後は鼻呼
吸を意識したほうが良いかもしれません！！！
１２：３０ 帰還
１２：３０ １番きつかった時間
≀ 部屋に帰還し、１６：００になったら酸素マスク等外せますがそれまでは安静にしてくだ
さいと指示をいただきました。
１６：００ また『手術後は血混じりの痰がからむので、起き上がらず横向いてペッと吐き出してくだ
さい。』と言われましたが
３分に１回はペッとしないと仰向けの体勢で痰が絡んで呼吸が出来ないし、ペッとする動
作は痛すぎて出来ないので一生懸命ティッシュで拭わないとだし。管が入っていたから喉
は痛いし。。。
今までの人生で１番長く感じた３時間半でした笑
皆さんはすぐ看護師を呼んで、痰を吸引機で吸ってもらったほうが良いです！！！
１６：１５ 制限解除
酸素マスクを外して軽く歩くのと水飲むのが解禁
座った体勢になれるのが本当に楽で解放感がすごかった。。。
この段階だと顔の腫れや手術部の痛みより息苦しいのがきつかったです。
１８：００ 夕食
夕食は画像の通りでしたが、完食するのに１時間半ほどかかりました笑
まず口が開きません。切開した歯茎とほっぺ部分？が縫合されており、指１本分ほどしか口が開きませんでした。
また、手術直後ということもあり、歯で噛むとかなり痛みがあったので、舌と喉で食材を潰しながら食べました。
正直４本抜いた後は流動食くらいじゃないと食えないだろ！と思いましたね笑
２１：００ 就寝
同じ病室の患者さんに呼吸が辛そうな方が居て、掃除機並みに音がすごかったです。
ノイズキャンセリングのイヤホンをして辛うじて２，３時間は眠れましたが、息苦しさも
あり、ほとんど座ってぽけーっとしてました笑
入院３日目(退院日)
７：００ 起床
８：００ 朝食
食べかけですみません笑
食べ始めてから思い出して撮りました。
この日の朝食も完食に１時間ちょっとかかりました。
１日経ったくらいだと口の開き具合などはほぼ変わらないので、昨日より固形食になった分、食べる難易度はさらに上がりました。何度も諦めそうになりましたが気合で食べました笑
１０：００ お医者さんに診てもらう
手術後の口の状況や食事が出来ているかなどを確認されました。その際に
『ご飯は食べれているみたいですね。食べれない人も多いので、その時は点滴で栄養
補給する関係で入院延長が必要でした。』と言われました。
すぐに退院したかったので、
『あっぶねぇ！時間かけてご飯食べてて良かった！！！』と思いましたね笑
１１：００ 帰宅準備
次回の抜糸のための来院日の確認や、処方された薬についての説明を受ける。
１２：００ 退院
家族に迎えに来てもらい帰宅。
帰り道でゼリー状の栄養ドリンク類を約１週間分、大量に買いました。
腫れ具合の変化
手術前
手術直後
頬に関してはあまり変わりませんでしたが、唇が手術で口を大きく開いた関係で腫れていました。
手術３日後
想像通りの腫れ具合。まさしく〇ンパンマン笑
この時が1番腫れているタイミングでした。
腫れに関しては３日後をピークに１週間後くらいには大体腫れは引いていました。
人によっては全然腫れないみたいですが、術後１週間ほどは大切な用事は入れないほうが良さそうです笑
抜糸
手術後約２週間後に改めて病院に行き、抜糸をしてもらいました。
しかし、お医者様より『糸がまだ埋もれている所が多いのと、この糸は自然に取れる糸なので日を置いてまた来てください。』とのことで、２，３本ほど糸を抜いて、残りの１０本近くは一か月後にまた診せることになりました。
ちなみに２，３本の糸は抜くときそこそこ痛かったです笑
その後、１か月後に診せに行きましたが、その時にはほぼ全ての糸が自然に取れていたので、お医者さんに診ていただき、大丈夫とのことで、とりあえず一通りは完了となりました。
手術後から現在
現在は手術が完了して約１か月半ほど経った所ですが、残っているのは右下の親知らずがあった場所に食べ物が挟まるのが煩わしいくらいで他は特に問題ありません。
食べ物が挟まるのに関しても完全に塞がるのに２，３か月かかることが多いようなので気長に待ちたいと思います！
費用
費用に関しては入院費と手術費で７万円ほどでした。
元々１０万円かからないくらい。と言われていましたが高額療養費制度で負担が減ったこともあり７万円ぎりぎりかからないくらいでした。
私は２泊３日で４人部屋でしたので、入院が延長になったり、個室の場合はもう少しかかるかと思います。
ちなみに、入院・手術前の診察代なども全て合わせると１０万円ほどでした。
※最初に診てもらった病院と紹介してもらった大きい病院で入院前にレントゲンを３回撮って１５０００円ほどかかったのがいたかったです。。。笑
まとめ
私の個人的な感想としては、抜いた後がかなり辛い！！！です笑
正直、最初は『全身麻酔とか手術で失敗とか不安だ。』『抜いた後は腫れるくらいみたいだから大したことなさそう』と思っていました。
ですが実際蓋を開けてみると、手術は寝てる間に一瞬で終わるので、そこからが戦いの始まりでした。
抜いた箇所の痛みに関しては気持ち早めに『あ、痛くなってきそう』くらいで痛み止めを飲めばそこまできつくはないです。
術後１週間ほどはまともに食事が出来ないので、ラーメンが食べたくて仕方なかったです笑
普通の食事が出来ることがいかに幸せか再認識できました。
ですが、終わって考えてみるとやはり５本一気に抜いて良かったと思いました。
１本ずつだと通う回数も増えますし、どうしても時間がかかってしまいますからね！
抜くか考えている人は、親知らずが痛んだり歯並びに影響を与えてくる前や、虫歯になってしまう前に早めに抜いてしまうことをおすすめします！
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